浮気調査において裁判で勝てる証拠の撮り方と、探偵業界の料金体系の裏側について、以下に説明する。
不倫や浮気を裁判で立証し、慰謝料請求などで勝つためには、対象者の「顔」と「ラブホテルなどの出入り」がはっきりと判別できる鮮明な写真や映像が不可欠である。しかし、対象者に警戒されてバレてしまうと証拠が取れなくなるため、いかにバレずに接近して撮影するかが探偵の技術の要となる。暗闇などの悪条件であっても、高性能な機材や小型カメラを用いて対象者に極限まで接近し、言い逃れができないレベルの証拠を押さえる必要がある。
対象者に怪しまれずに証拠を撮るため、探偵は様々な工夫を凝らしている。例えば、ホテルの前でカメラを構えて張り込むのではなく、小型の機材を壁や地面に仕掛けたり、カバンの中にハンディカメラを隠して穴から撮影したりしている。また、近年ではUber Eatsなどの配達員の格好に変装することで、対象者や近隣住民、さらには警察官が近くを通っても自然に現場に溶け込み、至近距離から安全に撮影する技術も用いられている。
探偵の調査費用は高額になりがちであるが、業界には依頼者にとって不利な料金システムが多く存在する。一般的な大手では、「20時間で100万円」といった時間ごとのパッケージ料金が設定されていたり、調査に投入する人員の数が増えるほど追加料金が加算されたりする仕組みが多い。しかし、依頼者は現場に何人の調査員がいたかを確認できないため、不透明な形で料金が水増しされてしまうリスクがある。
このような不透明な料金システムによる金銭的負担を防ぐため、良心的な探偵事務所では「定額制」を採用している。例えば、数時間単位ではなく「1日(最長24時間)丸ごと」をセットとし、さらに投入する調査員の人数に関わらず、1日10万円から20万円といった一律の料金で請け負うシステムである。これにより、事前に予算の目処が立ち、後から予期せぬ追加料金を請求される心配なく、安心して証拠収集を依頼することができる。
片山ひでのり法律事務所
弁護士 片山栄範
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