離婚の危機に直面する夫婦の事例から見えてきた、「結婚するとうまくいかない相手」に共通する2つの決定的な特徴とその対策について、以下に説明する。
夫婦間で知能や論理的な考え方のレベルに差がある場合、結婚生活は極めてうまくいきにくい。夫婦双方が共に高い、あるいは共に低い場合は問題が起きないが、片方が高く片方が低い組み合わせにおいて深刻なトラブルが発生する。
例えば、子ども2人の将来の学費として4000万円が必要だと論理的に逆算し、現在の支出(車のローンや旅行など)を我慢して貯蓄しようとするパートナーがいるとする。これに対し、同じ知能レベルであれば協力を得られるが、抽象的な長期の予測を理解できないパートナーは「今、手元に給料が30万円あるのになぜ使ってはいけないのか」と疑い、感情的に反発してしまう。
その結果、一方は「なぜ無駄遣いをするのか」と怒り、もう一方は「意地悪でお金を制限され、いじめられている」と不満を溜め、離婚へと発展する。この対立の根本的な原因は、単なる金銭感覚の違いではなく、「18年先という将来を見据えた抽象的な概念を理解できるかどうか」という理解度の差にある。
この致命的な理解度の差は結婚後に発覚することが多いため、結婚前の段階で慎重に見極めることが不可欠である。
住む場所の決定や結婚式の計画など、意見が分かれたり費用が絡んだりする話題をあえて出し、「コストや通勤時間などについて、感情的にならず合理的な議論ができるか」を確認する。例えば結婚式の費用について、集まる予定のご祝儀の額と予算の限界を論理的に示した際に、現実的な対応策を持たずに「ただやりたいから」と感情を優先させる相手には、冷静な見極めが必要となる。
結婚してはいけない相手のもう一つの特徴は、自己評価(自分に価値があると思えること)が低いことである。自己評価が低い人は他人の評価や周囲の意見に引っ張られやすく、自分自身で物事を決断することができない。
その結果、本来は夫婦で解決すべき問題をすぐに自分の親や兄弟に頼って相談したり、「周りの友達がやっているから」という理由だけで不必要な私立学校への進学にお金を使ったりしてしまう。
夫婦関係において何らかの問題が起きた際も、自ら責任を持って配偶者と話し合うことができず、親などに依存してしまうため、軌道修正ができずに家族関係が破綻する結論に至りやすい。結婚生活を円満に送るためには、この「自己評価の低さ」がない相手を選ぶことが非常に重要である。
片山ひでのり法律事務所
弁護士 片山栄範
静岡県弁護士会所属
登録番号 40459
〒422-8034
静岡市駿河区高松3227